Chapter.2  日常が変化しました!?

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だから俺は、泣く泣く諦めることにした。 「……分かったよ、デートしよう」 「うん♪」 満面の笑顔で頷く美紗さん。 その可愛い微笑みに惹かれている中、突如背後から威勢の良い声が聞こえた。 「おい、女たらしの市原優真!」 なんということでしょう。 まさかこの場面でヤツが来るとは、ちっとも思わなかった。 名前を呼ばれた以上、無視することは出来ない。 おそるおそる振り返ると、そこには美波の姿があった。 眉間にシワを寄せている辺り、かなりのご立腹なのは間違いない。 「み、美波……?えっと……なんか用?」 「『なんか用』だぁ?」 「ひっ……!?」 あまりの威圧的な口調に、俺は情けなくも小さな悲鳴を漏らした。 目の前に居るのは人間ではない、鬼だ。
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