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その鬼は俺に近付くと、胸ぐらをぐいっと掴んできた。
「うおっ!?」
「いいご身分だなぁ、女たらし?」
「どこのチンピラだよ、お前は!?」
「ああん?黙れ」
はい、黙りました。
にしても、こいつはなんで一日機嫌が悪いのだろう?
そんなことを考えていると、隣に立っていた美紗さんが険しい目をした。
「……優真、美波と随分と仲良しだね」
「そりゃ、クラスメイトだから……って、ちょっと待て!なんで美波のこと知ってるんだ!?お前ら、知り合いだったのか!?」
「知り合いというか、私の妹」
なんということでしょう(本日二回目)。
「えぇっ!?マ、マジなのか!?だって、名字が違うし!」
「腹違いの義妹、というやつだよ」
アンビリーバボーな事実が、今ここに!
さすがの俺も、開いた口が塞がらない。
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