Chapter.1  ストーカーされてます!?

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「ふぅ……今日も終わったな」 某月某日、陽も暮れ落ちた頃。 いつものようにバイト先から帰宅した俺は、ある不自然なことに気が付いた。 「……?」 周りには誰も居ないはずなのに、どうしてか背後から人の気配がするのだ。 しかも、ぴったりと付いてくるような気がしてならない。 不審に思って後ろを振り向くが、不思議なことにそこには誰も居なかった。 「……気のせいか?」 しかし妙に気になる。 確認するために、俺は再び歩を進めた。 ただし、意識的に歩幅をずらしてみる。 ――カッ、カッ、カッ。 ――コッ、コッ、コッ。 すると俺の他に、もう一つの足音が確実に聞こえた。 ……やはり気のせいじゃない。 俺は今、誰かに尾行されている。
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