Chapter.1  ストーカーされてます!?

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しかし、俺には尾行される覚えがまったくと言っていいほど無い。 誰かに恨みを売った訳でもない。 俺なんかを尾行する理由が見当たらないが……さて、どうしたもんか。 「……ふむ」 考えた結果、俺はストーカーを放っておくことが出来ないと判断した。 ストーカーの正体を突き止め、警察に連絡、もしくは連行してやろう。 「よし……」 そう思った俺は、すぐさま実行に移す。 とは言っても、歩くスピードを速めるだけだが。 ――カッ、カッ、カッ。 ――コッ、コッ、コッ。 予想通りと言うべきか、ストーカーの足音も速くなった。 どうやら、すぐ後ろまでぴったりと付いてきているらしい。 なんというか、さすがに少し不気味だ。
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