Chapter.1  ストーカーされてます!?

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さて、そろそろいいだろう。 良い頃合いだと思った俺は歩くのを止め、勢いよく振り返る。 「わっ……」 するとそこには、ストーカーらしき人物が驚いた顔をして立っていた。 いや、正確には驚いているのかいないのか、良く分からない表情をしている。 あたかも、俺が振り返るのを分かっていたような感じだ。 「……びっくりしました」 いや、俺のほうがびっくりしたよ。 なにしろ俺を付け回していたのは、腰まで伸びた艶やかな金髪にサファイアのような蒼い瞳の美少女だったからだ。 そして猫耳のような被り物と赤いマフラーをし、何故かヘッドホンを装着している。 一風変わった容姿だが、文句なしに可愛いと賞賛出来よう。 「完全に気配を消した私に気付くとは……なかなかやるね、君」 いやいや、気配はばりばり感じたし、モロに足音聞こえてたから!
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