Chapter.1  ストーカーされてます!?

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いや、心の中で突っ込んでいる場合じゃないな……。 俺は逃げる素振りすら見せないストーカーに、低い口調で訊ねた。 「……あんた、誰だ?」 「初めまして、あなたのストーカーです」 丁寧に頭を下げ、自らストーカーだと白状する金髪美少女。 いや、そもそもストーカーだってことは先程からすでに知っているんだが……。 「……何故、俺を付け回す?」 「あなたが好きだからよ」 ポッと頬を赤らめながら、ストーカーさんは即答した。 この回答には、さすがの俺も唖然とする。 おいおい……好きだからストーカーするって、それはかなりヤバいだろ……。 この子の思考回路、一体どうなってんの? 「こんな形で告白されて、俺が受け入れると思ってるのか……?」 「はい。必ず、きっと、絶対」 どこからそんな自信が……?
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