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「うへ....やばい」
罵られているクラスメイト横目に見ていた真柴だが、自分の足だんだんと重くなり、頭も働くなりつつあるのを実感し始めていた。
校舎の時計を見ると授業終了まであとほんの僅かだ。
だがノリピーこと法子教官は残り1分が怖いのである。
そうこうしているうちに時計の秒針が12に近づいていく、ふと見ると法子教官は腕時計を顔面に掲げ凝視している。そして
「うっしゃー!!残り1分だ全力で逃げろよー!!」
不敵な笑顔を携え叫んだ。そしてそのまま猛ダッシュ。
そう最後のメニューは追いかけっこ。それも教官に追いつかれるとペナルティ腕立て100回という地獄のメニューなのだ。
この校庭は淵に沿って走れば300メートル程はある。
そして真柴はゴール付近。対して教官は今スタートなので追いつかれるはずがないのだが、
「「「いーち!にーい!!さーん!!」」」
終業のチャイムが鳴る時には最後まで走っていた28名全員が捕まえられ、リタイア組と同様に腕立て100回のペナルティを受けるハメになっていた。
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