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「ん………嫌な夢…」
昔の出来事は高校1年生になった今でも思い出せなかった。
ニシジョウ オトハ
私は西条 乙葉、高校1年生の16歳。
今は親戚の人に支えてもらいながら一人暮らし中。
私はベッドから出るとカーテンを思いっきり広げた。
「んー…、今日もいい天気」
そろそろ学校に行く時間だ。
私はタンスの中からまだ新しい制服を取り出した。
セイヤ
私の通う高校、聖夜高校の制服は赤と黒のチェックのスカートにピンクのベスト、リボンもピンクと赤のチェックだ。
制服を着終わると鏡の前に座って髪をとかす。
私の髪は腰くらいまである。
基本、髪は結わかないタイプだ。
「よし、行ってきます」
誰もいない部屋だけど私は毎日言う。
だって、お母さんとお父さんが見守ってくれているから。
ドアを開けて鍵をちゃんと占めた。
すると、隣りのドアも開いて男子高校生が出てきた。
彼は高校生なのに金髪で目もパッチリしていて整った顔立ちをしている。
「あ、おはよう」
「…よぉ」
男子高校生はポツリと言うとそのまま行ってしまった。
「あはは……いつもこうなんだよなぁ」
私が引っ越して来た時には隣りに男子高校生が住んでいた。
あの人も一人暮らしなのかな?
そんな事を思いながら私は学校へ向かった。
☆☆☆
「…どうやら転生した神が見つかったようだな」
幼い少女は隣りにいた執事にそう言った。
「そうでございますか……また賑やかになりますね」
執事はそう言って微笑んだ。
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