1章 出会い

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琉亜について行くと学校の道路に着いた。 「る、琉亜?私たち学校に行かないと」 「へーきへーき。いい所に連れて行ってあげる」 琉亜はまるで誘拐しようとしているオッサンのように言った。 「……来たぜ」 炎が静かに言った。 見ると私たちの目の前に黒い車が止まる。 ドアが開いて出てきたのは若い女性だった。 「あ、あの」 「初めまして。私は滝川 杏子(タキガワ キョウコ)と申します」 女性は丁寧にお辞儀をした。 「は、初めまして。私は西条 乙葉です」 杏子と名乗る女性は美人だ。胸も大きいし、何より優しそう。 髪はショートで目はパッチリとしてて唇はプルンとしている。 「乙葉さん、よろしくお願いします」 杏子さんは素敵な笑顔で歓迎してくれた。 「じゃあ乙葉、車に乗って」 琉亜は私の背中を押して車に乗せようとしている。 いくら何でも、知らない車に乗るなんて! 私は躊躇ったけど琉亜の力が強くて負けてしまった。 奥から私、琉亜、炎の順番で車に乗りこむ。 「では、出発します」 こうして車は動き始めてしまった。 ☆☆☆ 「いよいよですね、アリア様」 アリア様と呼ばれた幼い少女は頷く。 「歓迎しますよ。生まれ変わった神との再会を」 アリアは両手をいっぱいに広げて微笑んだ。 「……はい。待ちに待った再会ですね」 「そうそう。お前は炎たちと共に行って欲しい」 アリアは思い出したように人差し指を立てた。 「ハッ。分かりました」 「……アイツらは動き出した。用心に越したことはない」 「では。失礼します」 少年は少女に向かって礼をすると出て行った。
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