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「とりあえず詳しいことはお屋敷に入ってから聞きます」
なにも聞かず俺は彼女について行った。
~◆~
「それでは」
仕切り直すように彼女は言った。
俺と彼女は屋敷の中のとある部屋へいた。
彼女は俺と机1つ挟んで座った。
「まず、あなたの名前となぜあの場所ににいたかはなしてもらえますか?」
「あ、ああ。え~っと・・・・・・・・」
――思い出せない。名前もなぜあんな場所にいたのかも全部思い出せない。
「? どうかされました?」
「お・・・・思い出せないんだ。名前もなんにも・・・・」
顔に少し焦りの汗をかきながら俺は必死に思いだそうとした。
しかし、何も思い出せない。
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