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「ここが君たちの働く場所だよ」
そういって連れられてきた場所は大きな屋敷だった
『ひろい…』
他の人たちが地下へ連れられるなか少女は他の場所へと連れていった
『あの…どちらへ?』
「お前は坊っちゃんの世話係をやってもらう」
少女達がついてきた場所は屋敷内でも大きいと思われる扉の前だった
「坊っちゃん…入りますよ?」
ガチャリと重々しい音を立てて開いたドアの向こうにいたのは少し跳ねている黒髪の少年と中年の少しぽっちゃりした男性がいた
『勝手にはいんじゃねぇよ』
悪態をつきながらもテーブルの上で何かしているのか時折うっしと声がしてきた
案内をしてくれた男性は重いため息をつくとテーブルの上の物を取り上げた
『てんめ!それ俺のだぞ!』
「坊っちゃん…いい加減学問にも取りかかってください」
そういって渡したのは凄く分厚い本
少年はブスッとしたままだったけどそれを受けとりペラペラとめくり始めた
『……てかそいつだれ?』
少年は声だけを少女にあてた
『あ…』
「彼女は今日からお前の世話係として雇った子だ」
『…つまり,奴隷としてあつかえ?』
少年の言葉に男性はお好きにと言い,ぽっちゃりした男性を引き連れ部屋を後にした
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