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滝の落ちる場所は雲。そこに背中から落ちていく
すぐに突き抜け眼下に広がるのは懐かしき大地
「魔王ー俺達時速何キロくらいで落ちてるんだろうな?」
「マッハ4くらいじゃないか?」
うん、つまり
「このまま地面に落下したら」
「Dead End」
オワタ。そんな笑えるような笑えない話を魔王と話している内に地面は迫るわけで…
「“聖”!!“包円陣”ルピリート!!」
希望が金色の翼を出現させる。両手を広げると俺らを包むくらいの球体が現れた
「希望の“聖”の効果は?」
「俺が危険と思ったものを防ぐ。指定出来るのは一つだけだけどな。今は落下の痛みを防ぐことにしてる」
地面に着く。確かに痛みは感じなかった。おう…生きてるじゃないか…
「ふう…下界でも使えるんだな…って兄貴!?魔王!?」
なんだよ。驚いて。こっちは痛みがないことに感動して息も出来ないんだから
「何で頭から落ちてんだよ!!しかも二人とも直立不動で腕組みしてるし!!」
何…?魔王とダブってしまっただと…?
魔王め…中々やるな…
首を引っこ抜く。逆立ちから爆転して着地。失敗。額をぶつけた
「ブハッ」
「ちょっ兄貴」
笑ってんじゃねえ。特に魔王、てめえぶっ飛ばすぞ
ゆっくりと立ち上がり土を払う
「取り敢えず…此処は何処だ?」
仮面と黒いローブを消す。魔王と希望は既にローブと般若心経、マントを消していた
「何処だか分からないけど…どうする?」
んーまあ今3月だしなー。それに久々に帰ってきたし…
「人が居そうな所捜すか。そこで情報収集する」
「お前は奴等に逢うために来たのだろう?すぐに戻らないのか?」
そうしたいのは山々なんだが…
「アイツ等なら大丈夫だろうし誰が“呪”を使えるか分からんしサガンが敵なら慎重に行動したい」
情報を制するものは何とかを制すって言うだろ?
それに…オヤジが言ってた魔武器の覚醒もしておきたい
葉桜の鞘か…確かに今まで見たことなかったな
裸で置いていることに何故疑問を抱かなかったんだろう
「お前がそう言うなら…ネットが繋がってるといいが…」
「…そうだな」
「もうお前等パソコンと同化しちまえよ」
「「その発想はなかった」」
「マジでやるなよ!?」
…スルワケナイジャナイカー
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