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オヤジに連れてこられた場所。神が数多く存在する場所
「これが高天原ね…」
「神他。静かに」
久々の“無音の凶刃”服装。流石に犯罪者の息子ですし異端だからな
オヤジも姿を隠してるし希望も然り、魔王なんてもってのほか。
「魔王…般若はねえよ。目立つ気満々だろ…」
ほら周りの神々様も何あれ?みたいな視線向けてるじゃん?恥ずかしいから止めてくれ
「見よ!!我に皆注目しているぞ!」
「逃げるよ!!」
魔王の襟首を掴み全力で逃げ出す。魔王…後で覚えとけよ…
後からなんか兵士みたいな奴等がやってきていた。神の警察みたいな…あれだろ?裁く奴だろ?
めんどくさいのに遭遇せずに済んで良かったぜ
「神他。此処だ」
着いた場所。港のような場所だった。澄みすぎた水が滝を作って流れている
なんかやな予感してきたああああ!!
「魔王。ちょっと手を出して」
「こうか?」
拳をオヤジ向けて振り抜く。片手で止められた。
拳が光り輝く。輝きが俺の中に入っていった
「これで君はこれから神他の使い魔だからね」
魔王がショックを受け愕然としている。膝から地面に倒れた
「なん…だと…」
「お前腹立つな」
オヤジはそんな魔王を見向きもせずに希望の前に立つ
そして希望の頭を撫でる。また同じような輝きを放つ
「グングニルを希望に与えた。魔武器の能力は形状の変化だよ」
希望が何か言おうとしたがオヤジはさっさと俺の前に立つ
「神他。“聖”には神一人一人に違う能力がある。早く見つけること。魔武器にも専用の能力がある。けど君の葉桜はそれだけじゃ能力が目覚めることはない」
「何でだ?」
「刀は本来、刀身と鞘で一つなんだ。下界で葉桜の鞘を見つけなよ」
鞘の場所知らねえのか?と訊こうと思ったが無理だった
背中が浮く感覚。
「え?」
「おお?」
「墜ちろ!!蚊蜻蛉!!」
魔王てめえ。いや今はオヤジか!!
「滝を墜ちていけば下界に辿り着くから!!頑張って!
たまに死ぬ神もいるから!!」
へえ~。死ぬ神もね…
「「オヤジイイイイイイイイイイイイィィィィィィ……」」
そんな絶叫を残して三つの影は消えていった
「息子の旅立ちか…もしかして僕はこのために生まれたのかもね」
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