哲学?いいえ、廚二です

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「おい、高原。」 「なんだ?」 「もう二週間も留まってどうするつもりだ?」 あの日運良くそれなりに大きな街に着けた そこで今日で二週間、今の所滞在している 「暇ならアニメ見てろよ」 オヤジが希望に隠し持たせていたノートパソコン。それは日本に繋がっているやつだった。俺達歓喜 「毎日見てるわ!!」 誇れるところじゃねえよ。てか毎日使ってんのかお前は 俺もだけどよ… 「いいのか?もう4月と呼ばれる季節だ。まだ動かないのか?」 希望は先程買い物ついでに桜を見てくると言って消えた アイツも案外楽しんでるよな 二週間でかなりの情報が集まった。“呪”の使い手は分からないがまあ蓮辺りを彷徨かせれば… 「櫂」 いつまでも魔王は嫌らしいので名前を付けてやった 王魔櫂。魔界の王から取った。廚二が混じってるのがオレ流 「なんだ?」 「お前適当に人数集めてくれ。既にサガン等は実験がてら動き出してる」 魔力探知を止めて立ち上がる。微量の気持ち悪い魔力が街を覆うのが分かった 多分これが“洗脳”だろう 「それで集団を作って街を守れ。顔は隠してな」 「何でだ?」 「カッコいいだろ?」 すると魔王は般若心経を着けて指でサインを出す。 俺が頷くと櫂はフッと消えた 「櫂の位置は使い魔だから特定できる…。まあヘマはしないだろう」 案外奴のことも信頼してるからな。てか4月か… 窓から春の陽気を少し感じた なんだか眠くなるな… 希望が帰ってくるまで寝るか… 意識がブラックアウト
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