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朝、
「今日から1週間出張があるので、暫く帰れない。だから自由に過ごせば良い」
雄一は玄関で自分の靴のを履いて、自分の鞄の中から財布を取り出した。
そのなかから数枚の1万札を出し、靴のタンスの上に置いた。
「これで好きなものを買いなさい、俺は仕事が忙しいから電話することができないから、じゃ行ってくる」
雄一は家の扉を開き、家をでた。
家には重い扉が閉まる音だけが響いた。
そこには雄一の見送りをした加奈子がただ悲しそうに閉まった扉を見つめていた。
加奈子はリビングへ行き、着ていたエプロン脱ぎ捨て自分の部屋から鞄をとって家を飛び出した。
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