1人が本棚に入れています
本棚に追加
それから加奈子は景子にされるがまま髪の毛やメイクなどをされていた。
時計の針が10時差し掛かろうとした時、
「できたー!」
と景子が言った。
加奈子は自分が今どうなっているか見当が付かず、少し不安な表情だった。
「加奈子、鏡で見てみなよ、とってもステキだから」
加奈子は景子にそう言われ、渋々全身鏡の前に立ち下へ向けた顔をゆっくりと上げた。
「嘘っ、私じゃないみたい。すごくキレイ。」
加奈子は鏡に映った自分の姿に驚いてしまった。
確かにそこにはいつもの可愛いらしい加奈子ではなく、大人ぽく、
色気のある女性が映っていた。
最初のコメントを投稿しよう!