process.0 「NEXT AGE」

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「全ての決着を付けようではないか、765プロ……いや、森次冬夜!」 男は芝居がかった仕種で、高らかに宣言する。 目の前には、ガンダムエピオンをベースとして所々にトールギス系列の意匠が散りばめられた機体が無数のガンプラを従え、大型ビームソードの切っ先を向けている姿があった。 「これで終わりにさせてもらう、黒井社長……!」 青年、森次冬夜は宿敵が駆るガンプラを睨みつけ、フットペダルを強く踏み込んだ。 フルクロスやダークハウンドのオマージュとして追加装備を施しているデスティニーが光の翼を広げ、エピオンへと肉薄していく。 エピオンを取り囲むように随伴していたガフランやバクトの群れが、冬夜のデスティニーへ一斉射撃をしかけるが、空間に投影された残像を貫くか、或は肩に装備されているアンチビーム・バインダーに弾かれて敢え無く霧散していく。 だが、それにも限界はある。 物量というアドバンテージを覆すのは難しい。 冬夜は二本の長剣を振り回し、次々にUE系列のガンプラを沈めていく。 しかし―― 「くっ……」 「フハハハハ、何処を見ているのだね!」 デスティニーの左足を、エピオンが構えるメガキャノンの一撃が貫いた。 冬夜は同時に機体の左側から襲い掛かってくるドラドへ長剣をつかみ取られてしまう。 即座に長剣を捨て、パルマ・フィオキーナをドラドへと叩き込んで離脱するが、冬夜が劣勢な事には変わりがなかった。 「まさか卑怯だと言うつもりではあるまいなあ?」 「…………」 「私は私のやり方で貴様を倒す、物量と資金力というやり方でな!」 黒井は執念と覚悟の滲む声音で叫ぶ。 それに同調するかのように、エピオンの双眸が鋭く閃いた。 冬夜はエピオンの盾から伸びるヒートロッドを躱し、残った長剣でそれを切断する。
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