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「私ねっ!お姉ちゃんの所で働くの夢だったんだぁ~。
だから…ごめんねっ
私も可憐ちゃんと一緒に通いたいのはやまやまだけど…」
「うん…わかってるってっ!
ねぇ…たまに遊びに行っていい?」
可憐は藍色の瞳を潤ませ、夢希に抱きつき顔を伏せる。
「もちろんだよ!
可憐ちゃんなら大歓迎!」
「約束だよ?」
「うん!
じゃあ…またねっ!」
「うん!またねっ!」
そういうと可憐は夢希に顔を見せぬ様に走り去る様に帰っていった。
「さて…私はお姉ちゃんとこ行こうかな?」
ふぅ…とため息をつき、校舎を背に新たな門出にたつ夢希にこの後悲劇が起ころうとは…
この時、夢希当人ですら予想していなかった。
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