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校門を離れ、右に真っ直ぐいったひとけの無い市街地を使い、マジックファクトリーへ向かう夢希…
「へへっ!お嬢さん一人?」
赤いリーゼントで明らかに柄の悪そうな男が夢希に声をかけてきた。
「え…誰ですか?」
「へへへっ。僕らはねぇ~♪
君と良いことをしようと思って声をかけたんだよぉ~♪」
「良いこと…ですか?
あっ!わかりましたぁ~♪
慈善団体の方ですねぇ~♪
良いことって、ゴミ拾いですか?」
無い胸の前で手をパンと叩きながら微笑む夢希に苛立ちを覚えたのか…
リーゼントの男は舌打ちし手を上げると回りに隠れていた仲間が姿を現した。
その数六人…
リーゼントの仲間は鼻ピアスにスキンヘッドや金髪の逆毛…モヒカンなど明らかに柄の悪い連中で夢希を囲むように立ちはだかる。
「へへへっ…」
「わぁ~♪これだけいればゴミ拾いも早く終わりそうですねっ!」
「俺達がそんな風にみえるか?」
「人は外見じゃありま…もが!?」
夢希が言いかけた瞬間に後ろにいたスキンヘッドが夢希の腕と口を鬱ぎ取り押さえた。
「むー!?むむむーむむむむむむむむむー!(えー!?私はゴミじゃありませんよぉ~!)」
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