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「へへへっ!早くやっちまおうぜっ!」
「あぁ…まずは俺からだ…」
そう言い夢希ににじりよるリーゼント…
そこで夢希は初めて気がついた。
この人達慈善団体の人達じゃない!?と…
それに気付いた夢希は暴れてスキンヘッドの手を振りほどこうとするも女の子である夢希の力では振りほどく事ももう片方の手で放す事も出来ない。
そしてリーゼントが夢希のもう片方の手を掴んだそのときである。
「おい…白昼堂々と女の子相手に男が大人数で何やってんだ?」
「誰だ!?」
皆が一斉に声した方を振り返ると塀の上からリーゼント共を見下すように見下ろす女性の姿…
その女性はボーイッシュな青い短髪に同色の瞳…
白のワンピースと社章のついたベレー帽にローハーを履き、肩に蟹と言った格好をしていた。
「はっ!」
その女性は名乗る事もせず塀から飛び降り着地すれと、その拍子に足を挫き真顔のまま前のめりに倒れた。
バタン…
「…なんだ?…」
唖然とするリーゼントと夢希…
そしてその女性はむくりと起き上がり、蟹を拾い上げ肩にのせなおすと挫いた足を軽く動かし片手で頭を押さえながらため息をつく。
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