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そう言い起き上がると雅も弥勒に背を向けて腰をかけた。
弥勒「貴様の処分が決まった」
雅「ん、案外早いんだな。さて今回の騒動の処分はなんでしょうか、副首領殿?」
弥勒「……今から一週間、謹慎処分だ」
雅「…!?それだけか…?」
弥勒「!どうした、己の処分に不満を抱いても己が招いた種だろう?」
雅「そうじゃない…!!謹慎処分で一週間って、前の三日間より伸びただけじゃ…」
弥勒「首領自ら決めたことだ。黙って従え」
雅「……はぁ、仕方ないな…」
ため息を吐きながら立ち上がり床に投げ捨てていた腰布をとり、着始めた。
雅「でも、アンタは納得いってないって感じだが」
弥勒「………」スッ…
その時一閃の風が流れ、雅の喉元に冷気が漂う。
雅「…!」
弥勒「俺なら容赦なく、この首とともに切り捨てる所だ」
夕焼けの日に赤く反射される刃。雅は恐れるどころか冷静に身動き一つしなかった。
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