第一章・終わりの始まり

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「ゲームの内容は『サバイバルゲーム』で、ネットゲームと内容は一緒なんだろ?賞品は、確か……賞金だって聞いたような……」 「ええ……!それってホントなの?」 改めてそう聞かれると、所詮は僕の情報なんて大学で誰かが話していたことを聞きかじる程度で、あてになどならない。 「ごめん、忘れて……」 「なあーんだ、賞金だって聞いて喜んだのに」 「……ごめん」 僕はもう……何も言えなくなってしまった。 「他のサイトでも、こればっかりだし……」 『feis maskの情報を下さい』 「……だよね。実際、誰かが情報を書き込んだとしても【ソロモン】が、即座に削除して行ってるって聞いたよ」 「うそっ!」 「これはホント」 美歩との暇潰しの会話は順調に繋がり、胸を撫で下ろしていると場の空気を壊すような男の声が、車内に響き渡った。 .
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