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「お願いじゃ! 許しとくれ! ……これも捨てられたら、もうワシは生きてはおれん!!」
オタクの神ってどうかと思うよ。
「そんなの知りません。問答無用です」
「鬼ぃぃぃぃ!!」
さて……帰るか。
俺は無詠唱で転移を唱えて自室に戻った。
そして、レイリが寝ている布団にこっそりと潜り込む。
クソ爺を虐めてスカッとしたから寝るか……。
ベッドに入ってすぐに、俺は眠りについた。
そして、朝。
「ふぁ~。良く寝たぁ~」
現在、時刻は朝5時です。
俺は毎日この時間に起きています。
その理由は……。
「さぁて、今日もいっぱい走るぞ~」
毎日の朝練である。
別に最強の肉体があるから走っても体力が上がるわけではないが、一年前からの日課なので仕方ない。
それに今日は創造で色々と創る物があるからな……。
「『転移』」
俺は自宅の庭に転移した。
せっかく転移を覚えたんだから、いっぱい使わないと損だよな。
「ほっほっほっ……」
今、絶賛走ってる途中です。
今日は十キロ走ろうかと思っています。
昨日までは500メートルしか走れないと思っていたけど……楽勝だな。
てか息切れしない。体が疲れてる感じもしない。
さすが最強の肉体だな……。クソ爺に感謝しねぇとな。
「ほっほっほっ…………よし! 終わり! 次は……『転移』」
俺の家の近くにある人が誰も来ない森へ転移した。
誰にも創造の力を見られたくないためだ。
何故この森は誰も人が来ないかというと、凶暴すぎる魔物が生息してるからだ。
その魔物は──
「そうそう。今、目の前にいる『グレイドタイガー』みたいな奴……って、へ?」
俺の目の前に5メートルの高さはありそうな、超巨大な虎がいた。
マ……マジですか……。
俺は全身から冷や汗が出てくるのを感じていた。
グレイドタイガーは平均の大きさが3メートル程なのに、コイツは5メートルはある。
絶対にコイツこの森の主じゃん……。
『お主、ここに何をしにきた?』
「うぉ!? お前喋れんのかよ……」
『我の問いに答えよ』
ここは嘘をつくべきなんだろうか?
いや。ここは正直に言って、相手の了承を得た方が良いだろう。
この森にちょっとだけ迷惑かけるしな。
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