空白の五年間は気にしないで下さい。

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「お願いじゃ! 許しとくれ! ……これも捨てられたら、もうワシは生きてはおれん!!」 オタクの神ってどうかと思うよ。 「そんなの知りません。問答無用です」 「鬼ぃぃぃぃ!!」 さて……帰るか。 俺は無詠唱で転移を唱えて自室に戻った。 そして、レイリが寝ている布団にこっそりと潜り込む。 クソ爺を虐めてスカッとしたから寝るか……。 ベッドに入ってすぐに、俺は眠りについた。 そして、朝。 「ふぁ~。良く寝たぁ~」 現在、時刻は朝5時です。 俺は毎日この時間に起きています。 その理由は……。 「さぁて、今日もいっぱい走るぞ~」 毎日の朝練である。 別に最強の肉体があるから走っても体力が上がるわけではないが、一年前からの日課なので仕方ない。 それに今日は創造で色々と創る物があるからな……。 「『転移』」 俺は自宅の庭に転移した。 せっかく転移を覚えたんだから、いっぱい使わないと損だよな。 「ほっほっほっ……」 今、絶賛走ってる途中です。 今日は十キロ走ろうかと思っています。 昨日までは500メートルしか走れないと思っていたけど……楽勝だな。 てか息切れしない。体が疲れてる感じもしない。 さすが最強の肉体だな……。クソ爺に感謝しねぇとな。 「ほっほっほっ…………よし! 終わり! 次は……『転移』」 俺の家の近くにある人が誰も来ない森へ転移した。 誰にも創造の力を見られたくないためだ。 何故この森は誰も人が来ないかというと、凶暴すぎる魔物が生息してるからだ。 その魔物は── 「そうそう。今、目の前にいる『グレイドタイガー』みたいな奴……って、へ?」 俺の目の前に5メートルの高さはありそうな、超巨大な虎がいた。 マ……マジですか……。 俺は全身から冷や汗が出てくるのを感じていた。 グレイドタイガーは平均の大きさが3メートル程なのに、コイツは5メートルはある。 絶対にコイツこの森の主じゃん……。 『お主、ここに何をしにきた?』 「うぉ!? お前喋れんのかよ……」 『我の問いに答えよ』 ここは嘘をつくべきなんだろうか? いや。ここは正直に言って、相手の了承を得た方が良いだろう。 この森にちょっとだけ迷惑かけるしな。
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