空白の五年間は気にしないで下さい。

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『ますます君の事が興味深くなってきたぞ……』 ズザザッ!! 『どうしたんだ?』 「いや。俺、ソッチ系は無理だからさ……」 てか消滅してほしい。 『……何を言っておるのだ?』 「いや……。お前ってオスだろ?」 俺は虎から少しずつ離れながら訊いた。 『? 私はメスだぞ?』 なんですと? この、鬼のような形相をした虎がメスですと? オイオイ……何処で遺伝子情報を間違ったんだよ……。 いや待てよ。ならばアレを創れば良いじゃないか。 「ん~……ほい! 出来た! ほらよ。コレを飲めよ」 そう言って俺は、白色のカプセルを虎に投げた。 『コレは何だ?』 「それは擬人カプセル。飲んだ者を人型にして、さらに何時でも元の姿に戻る事の出来る優れものだ」 ま、今思い付きで創った物だけどな。 『そんな物がこの世に存在したのか!?』 「存在したんじゃない……今、創ったんだよ」 ほんの10秒で出来ましたが何か? 『誰も作れなかった物をあんな短時間で……。君は何処かの研究者なのかい?』 「んな訳ないだろ。ほら、さっさと飲めって」 『あぁ。すまない。それでは……ポイッ、ゴクンッ』 突如、虎の体が目も眩むような閃光に包まれた。 俺? 俺はサングラスをかけているから大丈夫なのだよ。 光がどんどん集束していって、そこには一人の人間が立っていた。 いや……。メスってのは聞いてたけどさ……。コレはないだろ。だってどう見たって─── 「幼女じゃねぇかぁぁあああああああぁぁぁぁああ!!!!」 「うおっ! いきなり叫ぶな。びっくりするではないか……」 その子の容姿は、腰まで届いている淡い青色をした髪。身長は130くらいかな。目の色がブルーってのがマッチしてる。 だがそれより、もう一つ気になる所があった。 それは── 「裸じゃねぇぇかああぁぁああああぁぁぁぁああああ!!!!」 「うるさいぞ! ……って! 私、裸じゃあああああん!?」 今更気付いた様で、目にも止まらぬ速さで木陰に隠れた。 「だ……大丈夫か……?」 俺は一応ロリ少女に訊いてみた。 「だ……大丈夫な訳なかろう……。何か着るものはないのか……?」
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