47408人が本棚に入れています
本棚に追加
最初に魔方陣を描くのは剣の柄。なんの模様もない柄に俺は特殊なインクで魔方陣を描いてゆく。
次に……てか最後に描くのは剣の鞘。さっきと同じように魔方陣を描いてゆくが、こちらには花びらのような模様をつけながら描いていく。
……よし終わり!!
描いた時間はたったの一分!! 基準が分からないと思うだろうが、大雑把に言うと千人の帝クラスの奴らが百年頑張って出来るレベルかな?
まぁ、難しさが何となく計り知れないのだ!!
付け加えた能力はいつか披露すると思うから今は紹介しない。
「あぁ……暇になってしまった」
どうしよう。やっぱりアレはフリかもしれないと思って覗きに行こうか?
いやいやいや、あそこにはセイアが居るんだ。俺の娘を不快にさせるような事をしてはいけない。
でも、家族だから良いんじゃないか? 父と娘は一緒に風呂に入るものなのでは?
けどそれでレストに殺されたら本末転倒だしな……。
あぁー!! どうしたらいいんだぁー!!
「ん? どうしたんだセイム?」
「いや……少し考え事をしていただけだ……」
結局レスト達が風呂から出てくるまで俺はあの問答を続けていた。
レスト達は俺が風呂場に送っておいた服を着ていた。大きさと色は違うが、どちらもお揃いのワンピースである。
セイアが黒でレストが白な? 似合いすぎて鼻血が出そうになったのは秘密だ。
「じゃあ、レストは戻ってもいいぞ。セイアの後の事は俺に任せろ」
レストは少し寂しそうな表情を見せながら
「分かった。あと……ちゃんと家に帰ってくるのだぞ」
と言った。レストを使い魔にして良かった……。可愛すぎる。
「あぁ、今日はちゃんと家に帰るからな」
俺がそう言うと、レストは嬉しそうに笑って何処かに転移していった。
「さて……セイア?」
「なにぃ?」
風呂に入った後のセイアの容姿について説明しておこう。
くすんだ髪は絹の糸のような真っ白でサラサラな髪になっており、肌は女性が羨むような真珠色の純白。
顔は1つ1つのパーツが完璧であり、金色の大きな瞳が俺を見つめていた。
これは将来かなりの美人になるだろう…………駄菓子菓子!! 俺は俺を超える強さを持つ者にしかセイアを嫁に出さない気でいる!!
俺より弱い奴にセイアを任せたらどうなるか分からんからな!!
最初のコメントを投稿しよう!