ふっ……三分間舞ってやる!!

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「ふっ……三分間舞ってやる!!」 「「「お前もちゃんと闘えよ!!!!」」」 目の前には無数のドラゴン。近くにはジン、リツィ、フィナ、ムース、カイト。 みんな自分の魔武器を構えてる中、俺だけ舞っていた。 何故こんな事になったかと言うと、ほんの数十分前に遡る……。 「よぉーし、お前らー。今日はギルド依頼体験だー」 我らが担任である炎帝がダルそうに言った。 俺達は今学校の校門の前で集まっている。もちろん他のメンバーや六大貴族もいる。 今日は一段と先生がダルそうだ。何かあったんだろうか? ちょっと神眼鏡で調べてみるか…………ついでに名前とかも。 名前 ヒート・グロリス 魔力値 1億 属性 炎・土・風・無・夢 プロフィール 炎帝でありギルド『朱き雀』のギルドマスター。夢属性はみんなに隠しているらしい。ちなみに今ダルそうなのは昨日の書類の多さのせい。 う~ん、ご愁傷様としか言い様がないな。てかアイツが『朱き雀』のギルドマスターだったんだ。いつもギルドマスターの会議に来ないからどんな奴かと思ってたんだよな……。 「んじゃー、使い魔を召喚した時のチームでー、自分の行きたいギルドに行ってこーい。ただし『鬼の神』はギルド員の奴がチームに入ってる奴しか入れないらしいからなー」 先生がそう言うとみんなは『えー』と言ってあからさまに落胆したような顔をした。 みんながそんなに行きたいとは……俺のギルドも有名になったもんだな。 「ねぇ、ヒョウ達は何処のギルドに入ったの?」 横に居て、みんなと同じく落胆していたカイトが訊いてきた。 「ん? お前以外全員『鬼の神』だが?」 俺がそう言うとカイトは時が止まってしまったみたいに固まってしまった。 「え……え? ホント?」 みんなは頷いて答えを返す。仲間外れになったかと思ってるのだろうか? どうでもいいが。 「まぁ、そんな事はどうでもいいから早く行こうぜ」 俺のその言葉に軽くカイトが落ち込んだが、すぐに落ち込みから立ち直って復活した。 「んじゃ、全員転移」 俺はこの場にいる俺らだけ転移した。目の前が校門からギルド『鬼の神』の目の前に変わった。
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