ふっ……三分間舞ってやる!!

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「それではこの中から依頼を選んでください」 そう言うと、受付嬢はFからXランクまでの依頼を出す。Xランクを受けるバカは居ないと思うが決まりにより一応出さなければいけない。 フォン達のチームも依頼を決めようとした時 「あっ、フォン様にはギルドマスターより依頼が届いてます」 「は?」 フォン君の『は?』をいただきましたー。驚いた顔が面白すぎる!! フォンは唖然としながらも渡された依頼書を手に取り内容を見る。 少し見たあと、俺を一瞬だけ恨むような目で睨んできた。 依頼の内容? あれはお化け退治だ。誰も居ない貴族の廃れた屋敷から夜な夜なお化けが出るらしいから、聖属性で浄化してほしいという依頼だった。 フォンは聖属性を持ってるから適任だと思ったんだ。決してフォンがお化けがチョー苦手なのを知ってて選んだ訳じゃないんだ。みんな……俺を信じてくれるだろ……? 「んじゃ、俺らはこの依頼に行くぞー」 そう言うと俺が選んだクエストをみんなが覗き込んでくる。 「ちょっ……アンタバカァ!? こんなクエストを受けれる訳ないでしょ!?」 クエストを見て怒ったフィナに思いっきり殴られた。フィナが怒ったクエストの内容は…… 『フレアドラゴン10頭の討伐』 ……という実に簡単なXランクの依頼である。何でフィナが怒ったのか見当もつかないぜ。 「ヒョウ君……これは僕たちには不可能だよ。Xランクなんて学生には基本無理で、幻想のような物なんだよ」 なら、その幻想を(ry 「まぁ落ち着け。このクエストは難しそうに見えるが実はXランクの中でも一番SSSランクよりの依頼だ。それにしゅ……神級魔法が使える俺が居れば大丈夫だ」 終焉魔法と言いかけたがすぐに修正する事が出来た。ふぅ、危ない危ない……。 「でも、俺達が足手まといにならないか?」 「なるに決まってんじゃん」 俺は当たり前という感じでジンに言葉を返した。 「なら……何で受けるんだ?」 ジンがみんなを代表して訊いているみたいだな。ジン以外のみんなも俺の返答を待ってるみたいだし。 はぁ……と俺は溜め息を吐きつつも静かにゆっくりと口を開いた。 「別にお前らの経験を磨きたいだけだ。ドラゴンを倒せば中々の経験になるだろ? だからこの依頼を受けるんだ。ただそれだけの理由だ」
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