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ましてや四天王クラスになったら……四天王一人で国家戦力に匹敵するんじゃね? それほど魔族と人間には格差があるのだ。
「……い、…ーい、おーい!! ヒョウ!! どうしたんだ!?」
「ん? あ、あぁ……少し考え事をしてたんだ……」
俺は肩を揺すって俺を呼ぶジンの声で考え事から意識を離した。今考えても無駄っぽいしな。おのずと後から分かってくんだろ。
「さっさと俺から手を離せ…………服が穢れる」
「それほど俺は穢れて──ぷげっ!?」
いつまでたっても離そうとしなかったので殴り飛ばしておいた。弄られキャラだからすぐ蘇「何すんだよ!?」早すぎるな~。
「危うく意識が飛ぶところだったぞ!? 少しは手加減してくれよ!!」
「分かった分かった。あとで話を聞いてやるからな」
「今聞いてくれよ!?」
手加減と言っても……かなーり手加減したぞ。本気でやれば俺の拳圧でこの国は滅ぶからな、マジで。さっきのは大の大人が死ぬくらいの威力で殴ったんだが……弄られキャラには気絶さえしないほどの威力だったみたいだ。
弄られキャラ恐るべし。
「ジン、さっきからうるさいのよ。少しは黙ってくれないかしら?」
リツィがジンに向かって冷たい目線をしながら言った。あの目線はマジだ。マジでジンの事をうるさい害虫のように思ってる目だぜ。
リツィのその一言にジンはすぐに押し黙った。いつもこんな感じで殺られてるから馴れたのか。
「……じゃあ、目的地に行くぞー」
俺は指パッチンをして俺を含むみんなを目的地に転移させた。
みんなはもう慣れたらしく涼しい顔で周りを見渡していた。ただカイトだけはまだ慣れてないらしく、周りをキョロキョロと挙動不審に見渡している。……夜中にいたらただの不審者だな。
俺はハ○ター×ハ○ターの円で周りの敵とかを索敵する。範囲は半径10kmだ。
…………いた。ドラゴン10体と……近くに魔族っぽい奴もいるな。
「見つけたぞ……」
「おっ、流石~。ヒョウは仕事が早いな」
「俺に馴れ馴れしく喋りかけるな。お前をガチホモの巣窟に入れたくなってくる」
ジンが話しかけてきたのでそう返すと、一瞬で土下座ポーズを完成させていた。
俺の目にも止まらぬ速さ…………コイツ、出来る……!!
ま、こんな事しか出来ないから弄られキャラなんだろうな。
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