あ、空白の10年間は気にしないでね☆キラッ

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「あの夜の事……ちゃんと説明してちょうだい」 「やはりその事か……」 「あの夜……詳しいことは貴方に訊きなさいってセイムが言ってたからね」 セイム……多分、面倒くさい事は私に任せただけだろうな……。 「ああ、話そうか……。あの夜──」 私は、私とセイムに起こった事、セイムの力と、私がセイムに対して言ってしまった事を言った。 すると── パシンッ!! 私の頬から大きな音が鳴り響いた。 私は一瞬何をされたかわからなかった。 数秒経つと、ああ……私はビンタされたのか、と感じた。 「貴方って人は……!」 「わかってるさ。だから、今日謝るつもりだ」 「今日?」 ん?わからないのか? 「ああ。おそらく今日、セイムは帰ってくるだろう」 「本当!? 本当なの!?」 肩を持たれてユサユサと振られている。 うっぷぇ……吐きそう。 「記憶を戻した日に帰ってくるのがセイムらしいだろう?」 最後に見たセイムの顔は、また会いましょう、と言ってるような顔だったからな。 「ふふ……そうね。あの子らしいわね……」 エルスも苦笑して話に乗っかってくれた。 「さて、セイムへの宴の準備でも──」 ドカァァァァァァン!!!! いきなり、屋敷全体が揺れるような爆発が庭から起こった。 またも私の宴の準備を妨げる者が居るのか!? 「えぇい!! 誰だ……中庭で何かした奴は……」 私は執務室の窓を開けて庭を見た。 するとそこには── 「──レイリではないか」 「え? レオン、本当ですか?」 エルスも私の横に立って、窓の外を見た。 やはりそこには── 「本当……。確かにレイリですわね……」 庭に居たのはレイリだった。 しかし、レイリは一人ではない。 レイリの前に立っている黒いローブの男と戦闘していた。 いったい……誰なんだアイツは……? side out
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