あ、空白の10年間は気にしないでね☆キラッ

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side セイム 屋敷まで続く道をずっと歩いていくと、庭にとても可愛い女の子が居た。 「まさか……レイリか……?」 ちょっとだけ近づいて見てみるが、昔のレイリから断然に可愛くなっていた。 「妹の成長は兄として嬉しいぜ……!」 さて……ちょっとからかうか……。 俺は黒いローブを創造して、全身に纏った。 「何て声をかけようかな……」 頭の中に選択肢が浮かんできた。 1、『君が……好きだ!!』 2、『僕と付き合ってください』 3、『僕と結婚してください』 まともな選択肢は無いのか!! 最後の選択肢なんてただのプロポーズじゃねぇか!! 「はぁ……仕方ないな……。父さんの知り合い風で行くか……」 俺は転移でレイリの後ろに来た。 「そこの嬢ちゃん」 「っ!?」 レイリは俺から離れるように飛び退いてしまった。 あれ? そんなに驚く事か……? 「あ、貴方は誰ですか!?」 ふむ……ここは設定通りの展開だな。 「俺か? 俺はだな……此処の客だ」 此処でレイリが『あ、そうだったんですか?』とか言えば設定通り── 「嘘をつかないで」 …………orz やっぱり、現実ってそう簡単に動いたりしないもんだな……。 それと、即答された事に少し傷ついた……。 「と、とにかく! 侵入者は出ていってください」 レイリは人の話を聞かない子になってしまったのか……。 「それはできないな」 「な、何故ですか?」 「俺は……と──いや。レオン・サンダロードに会いに来たんだ」 久しぶりに帰ってきたんだ。 一年に一回は此処に来ていたが、屋敷の中に入るのは少し気が引けたからな……。 それと……出ていけと言われて出ていくバカは居ない!! 「──しかし、ここを通す訳にはいかないですね」 「へ? 何で?」 ちゃんと説明したのに……まだ聞いてないのか? 「どうせ、お父さんの命を狙う輩なのでしょう?」 「だからちg「問答無用!! 覚悟!!」えぇぇぇぇ!!」 いきなり、レイリが剣を持って襲ってきた。 俺は亜空間からティルヴィングを出して剣を構えた。 「ハァァァァ!!」 ガキィィン!! 剣と剣がぶつかり合う音が響く。 レイリ……強くなったな。 身体強化も使えるようになってるしな。 因みに身体強化とは魔力を筋肉に集中させて、筋力を上げる技である。
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