あ、空白の10年間は気にしないでね☆キラッ

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「魔法を……切った……?」 「そう……この神木剣バルムンクは『魔断』の能力をもつ。……つまり、魔法なら何でも切れるって事だ」 古代文明の遺跡で『魔を絶つ聖なる神木剣は我が剣だじょ☆ byオーディン』てあったので創ってみた。 ……強いのだが、お茶目っ気満点のオーディンがちょっと腹立つ。 「貴方……いったい──」 「おっと」 レイリが気を失いそうになったので、転移でレイリの前に行き体を支えた。 「──っ!? ちょっと!……離し……なさいよ……!」 「はいはい。強がんなって……」 「べ、別に強がってなんか……」 ちょっとだけツンデレが発動してるな。 「魔力切れそうなんだろ? あんな魔法使うからだぞ……」 「だって貴方……侵入者でしょ?」 「はぁ……。さっきから言ってるけどな、俺はレオン・サンダロードに会いに来ただけだ」 「え……? ホントに……?」 お~、面白いな~。 レイリの顔がみるみる赤くなっていきますよ。 「まぁ……。本人が来たからいいけどな……」 「へ?」 「ぉぉーぃ……おおーい!!」 屋敷の方から父さんと母さんが走ってきた。 やっと、ちゃんと話せるな── 「誰か知らんが、娘を返せ!!」 「なんでやねん!!」 思わずツッコンじゃったよ!! アンタらは疑うことしか出来んのか!! 「──待ってください! お父様!」 突然森の奥から男の声が聞こえてきた……。 ありがとう!! 俺に助け船を── ──ん? お父様? 森の中から俺と同い年っぽい奴が出てきた。 俺と同じ、金髪蒼眼である。 おかしい……。金髪蒼眼は俺の家族にしかいない筈だ。 「……まさか……。お主……セイムか?」 「はい! お父様! 今日、帰ってくるとわかってたでしょう?」 「あぁ……!」 突然出てきた金髪蒼眼の少年と父さんが抱き合っていた。 俺はその光景を見て思わず…… 「……はぁ?」 と呟いてしまった。 何で俺の偽者が居るんだよ……。 しかし、それより気になる事が一つあった。 ──何で俺が帰ってくる日が今日だとわかった? あの日程は俺が決めた日だ。 俺以外に知ってる奴でも居たのだろうか?
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