さぁ、始めよう。てんせぇぇいタァァァイム!!

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この情報から察するに……。 「アンタ天使だろ」 「……ええ。よくわかりましたね」 「いや、その翼があったら誰でもわかると思うんだが……」 「あ、そうですよね」 「そんな事より……。そこで野垂れ死んでる爺は誰だ?」 俺は、此処に来てからずっと気になっていた事を訊いてみた。 あれって……。生きてんのか……? 「あぁ。あれはクソ──ではなく、貴方たち人間で言うと神様ですよ」 「ふぅ~ん……って! あの爺が神様!? 威厳ゼロじゃん!?」 クソと言おうとした事は気にしないでおこう。 「当たり前じゃないですか。あのクソは貴方を殺しちゃったんですから」 あ、もうクソって言うことにしたんだ。ただ、一個だけ聞き捨てならない事を言っていた。 「俺が殺された……?」 「はい」 「アイツに?」 俺は死体(?)に指差す。 「でも、俺は確か雷で死んだハズ……」 「ええ。確かに雷で死にました……が、あの雷はこのクソが原因なんです」 「? どういう事だ?」 「それはついさっきの事です……」 天使side 「クソ──いや、神様。ちゃんと仕事してくださいよ」 「リリエルちゃんよ~。少しだけ待っておくれ~」 どうも皆さん。みんなのアイドル、熾天使のリリエルです。 あと、パソコンでオンラインゲームにのめり込んでるクソ爺が忌々しいことに、数個の世界を束ねる最高神です。 何でこんなクソ爺が最高神なのか全世紀最大の謎です。 「早くゲームをやめてください。やめないと──」 「どうするんじゃ?」 「──そのパソコンを跡形もなく消し飛ばしますよ」 これは混じりっ気もない本気の言葉だったのに……。 「へ~んだ。やれるもんならやってみたらどうじゃ?」 ブチッ 「其は永劫なる光……『ホーリーレイ』」 「ちょっ!?いきなり神級は──」 ドカァァァン!! 私の最高の魔法、『ホーリーレイ』を打ちました☆ 「ふぅ……。スッキリしました」 「ワシのパソコンがああああ!!」 クソ爺のパソコンは跡形もなく消えました。 ふん! 気分が良いですね。 クソ爺は泣いていますが別に……。 「ん? 確かこの世界は……」 地球……という世界でしたね。何故か異常気象に見舞われているようですね……?
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