あ、空白の10年間は気にしないでね☆キラッ

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転移すると、そこにはさっぱりとした部屋があった。 本棚が一個……。 机が一個……。 テレビが一個……。 ビデオデッキが一個……。 ブルーレイレコーダーが一個……。 プレ○テ3が一個……。 W○iが一個……。 パソコンが一個……。 という風に、極々ありふれた部屋…………じゃねぇだろ。 「さてと……あの野郎は何処かな……と」 俺は亜空間からあるものを取り出した。 「ふっふっふっ……。この『トゥラン』から逃げられるかな……?」 出したのは蒼く輝く光の球。 説明しよう!! この魔道具『トゥラン』は対象の匂いを覚えると、光の速さでその対象の場所へ行く代物なのです!! 因みに、俺は光の球にマーキングしているので、光の球の場所へ転移することが出来る。 「この部屋の匂いを嗅げ」 俺は光の球に命じる。 光の球は部屋を一周した後、また俺の手の上に戻った。 「よし! 行ってこい! トゥラン!」 すると、光の球は俺の手の上から一瞬で消え去った。 さすが、光の速さだな……。 もうクソ爺の場所に着いてるだろうな。 「『転移』」 転移するとそこには── 「おーい、誰だ? ここに廃棄処分する奴を置いた奴は?」 「ワシは廃棄処分されないわい!!」 「誰だ……?」「最高神様の知り合いか……?」「カッコイイわね……」「あの子と付き合いたいわ……」 俺の周りから色んな声が聞こえてきた。 どうやら、神達の会議の途中だったみたいだな。 俺は円状に広がるテーブルの真ん中に立っていた。 神にも定例会議とかあったんだな……。 それと、約二人言葉がおかしい奴がいたぞ。 だが、そんな事は関係ねぇ……! 「おい……最高神さんとやらよ」 「な……なんじゃ?」 何もわかっていない用な顔をしてるな……。 もう一回その身に俺の怖さを叩き込んでやるよ……! 「お前……俺にチョッカイかけたよな?」 「そ、そんなことはしとらんぞい……」 口笛を吹きながら目を泳がせるクソ爺。 まだ俺を嘗めてるようだな……! 「今ぁ、俺はぁ、とっても機嫌が悪いんだわぁ? 本当の事を言わねぇと……」 「い、言わないと何が起こるんじゃ……?」 「……お前の部屋をゲームのデータごと消滅させる」 「すみませんでしたあああああああ!!」 わかればいいんだ。わかれば。
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