あ、空白の10年間は気にしないでね☆キラッ

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「さ、最高神様!? いったいどうしたんですか!?」 明らかにモブキャラっぽい男の神がクソ爺を心配していた。 「いいんじゃ……。全てはワシが悪いんじゃ……」 「そうそう。自分でもそう言ってるんだし、そんな奴に心配する必要なんかねぇぞ」 俺はクソ爺の言葉を激しく肯定した。 「さっきからなんだ君は!! ここに居られるのは誰だと心得る!!」 お前はどっかの家来かよ、とツッコミたくなったが何とか抑えた。 ここにいるのは確か── 「──クソ爺だろ?」 「そうそう……って、違ぁぁぁぁぁう!! ここに居るのは六つの世界を統べる最高神様であられるぞ!!」 「知るか。そんなことより……ちょっと面貸してくんない?」 と、俺はクソ爺に向かって言った。 「私の話を聞けえええええええ!!」 「うるせぇな……。で、どうやってクソ爺を処刑するかの話だっけ?」 くそっ……モブキャラっぽいくせに中々でしゃばるじゃねぇか……。 「そんなことを話してない!! お前は私達に失礼だと言っておるのだ!!」 「ん? どこが?」 まったくもって普通の態度だと思うんだが……。 「見たところ……貴様はただの人間だろう? その上に立つ、我らが神にひれ伏すのが人間という生き物だろう?」 「なんだと……?」 今のはちょっとカチンときましたね。 「アホか!! セイムを怒らすでない!!」 「何故ですか? 相手はただの人間……。恐れることは無いでしょう?」 クソ爺がモブ神に向かって何か言ってるがそんなの関係ない。 俺は、両手に剣を出す。 バルムンクとティルヴィングである。 「木の剣と漆黒の剣……? 漆黒の剣はともかく、木の剣とは私も嘗められたものですね……」 木の剣が俺の本命なんだけどな。 「場所を移動するぞ……。対象を指定する、『強制転移』」 その部屋に居た全員の者が天界にある大広場に転移した。 「な……なんだこの転移は……!?」 モブ神は俺の『強制転移』を見て激しく驚いているらしい。 「気にすんな。それより、準備はいいか?」 「あ、ああ……」 モブ神は慌てて亜空間から普通の剣を取り出した。 何だ……拍子抜けだな。 何か特殊な剣でもだして来るのかと思ってたけどな……。
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