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答えてくれた奴は元の場所に戻してやった。
俺ってすんごく優しいよね~。
「な!? 質問に答えると帰してくれるのか!!」「早く次の質問を!!」
あれ? コイツらは何を言ってんのかな?
「あれが……最後の質問だぞ?」
「「「何ぃぃぃぃぃ!?」」
何でそんなに驚いてるんだ?
「まぁ……そんなことより───何で、ここから逃げられないかわかったか?」
今はコイツらの謎解きの時間だ。
あ、いっそのこと───
「コレがわかった奴は帰してやるよ」
「「「おっしゃあああああああ!! わかったぞおおおおおおお!!」」」
神達が一斉に手を挙げた。
「──あ、間違ったらお仕置きな」
あれ? みんなが一斉に手を下げたぞ?
「何だー? わかる奴いないのかー?」
誰も手を挙げない。
そんなにわからない質問だったか?
「ちっ……しゃあねぇな……。あと一つヒントを与えてやろうではないか……」
神達の顔が明らかに輝いている。
そんなにわからなかったのか……。
「じゃあ……言うぞ……」
「ああ。早く言ってくれ!!」
「ふっふっふ……そんなに待ち遠しいか? そんなに待ち遠しいのか?」
「早くしろ!!」
ちぇっ……面白かったのに……。
「……俺の剣の能力は相手の所有物やその身体に触れると、その相手に『呪い』を与える」
これでわからない奴はただのバカだ。
「…………あ! わかりました!!」
お、今まで黙り込んでいた女性の神が手を挙げた。
「はい! そこの君!」
俺はチョークを創造して、教師っぽく女性の神を指差した。
「貴方は……床を相手の所有物としてるのではないですか?」
「ほうほう……それで?」
「つまり……剣を床に刺し、相手の所有物として認識させ、相手に此処から逃げられない……そう、幻覚系の呪いをかけてるのではないでしょうか?」
女性の神がペラペラと長く語ってくれた。
「凄いな……。百点満点だ!! ……えっと、君の名前は?」
「『英知』の神のユニです」
なるほど……。英知の神なら頭が良いのも頷けるな……。
「百点満点のユニには、ご褒美のプレゼントだ♪」
即席で創造した物をユニに渡す。
「これは……ブレスレット?」
ユニに渡したのは真っ白なブレスレット。
形はギザギザで、真ん中に宝石が一個埋まっている。
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