あ、空白の10年間は気にしないでね☆キラッ

15/18
47394人が本棚に入れています
本棚に追加
/641ページ
答えてくれた奴は元の場所に戻してやった。 俺ってすんごく優しいよね~。 「な!? 質問に答えると帰してくれるのか!!」「早く次の質問を!!」 あれ? コイツらは何を言ってんのかな? 「あれが……最後の質問だぞ?」 「「「何ぃぃぃぃぃ!?」」 何でそんなに驚いてるんだ? 「まぁ……そんなことより───何で、ここから逃げられないかわかったか?」 今はコイツらの謎解きの時間だ。 あ、いっそのこと─── 「コレがわかった奴は帰してやるよ」 「「「おっしゃあああああああ!! わかったぞおおおおおおお!!」」」 神達が一斉に手を挙げた。 「──あ、間違ったらお仕置きな」 あれ? みんなが一斉に手を下げたぞ? 「何だー? わかる奴いないのかー?」 誰も手を挙げない。 そんなにわからない質問だったか? 「ちっ……しゃあねぇな……。あと一つヒントを与えてやろうではないか……」 神達の顔が明らかに輝いている。 そんなにわからなかったのか……。 「じゃあ……言うぞ……」 「ああ。早く言ってくれ!!」 「ふっふっふ……そんなに待ち遠しいか? そんなに待ち遠しいのか?」 「早くしろ!!」 ちぇっ……面白かったのに……。 「……俺の剣の能力は相手の所有物やその身体に触れると、その相手に『呪い』を与える」 これでわからない奴はただのバカだ。 「…………あ! わかりました!!」 お、今まで黙り込んでいた女性の神が手を挙げた。 「はい! そこの君!」 俺はチョークを創造して、教師っぽく女性の神を指差した。 「貴方は……床を相手の所有物としてるのではないですか?」 「ほうほう……それで?」 「つまり……剣を床に刺し、相手の所有物として認識させ、相手に此処から逃げられない……そう、幻覚系の呪いをかけてるのではないでしょうか?」 女性の神がペラペラと長く語ってくれた。 「凄いな……。百点満点だ!! ……えっと、君の名前は?」 「『英知』の神のユニです」 なるほど……。英知の神なら頭が良いのも頷けるな……。 「百点満点のユニには、ご褒美のプレゼントだ♪」 即席で創造した物をユニに渡す。 「これは……ブレスレット?」 ユニに渡したのは真っ白なブレスレット。 形はギザギザで、真ん中に宝石が一個埋まっている。
/641ページ

最初のコメントを投稿しよう!