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「そのブレスレットは筋力二倍のブレスレットだぜ♪」
ちょっと貧弱そうな身体だったので、コレが必要だと俺は判断した。
「あ……ありがとうございます!! 私……皆から『力無ぇな~』とか言われて悔しかったんです……。これでやっと皆と同じくらいになれます」
ふむふむ……俺の思った通りだな。
「そっか……じゃあ、またな」
パチンッ
指を鳴らすと、ユニはそこから消えた。
さてと……。
「皆……お仕置きな☆」
「いやだぁあああああああぁぁぁぁぁあああああ!!!!」
ここから先は見苦しいのでカットさせていただきます。
どんなことをしたのかは…………あなたのご想像にお任せします……(笑)
「ふぅ~。スッキリしました!!」
「うおっ!? いきなり後ろから声をかけるな……」
神を虐めた俺は、転移で屋敷に戻って来た。
転移してきた場所は、父さんを驚かせようと思ったので、父さんの背後に転移した。
くくくっ……案の定驚いてくれたぜ。
「もう用事とやらは終わったのか?」
「はい。さっきの事件の元凶を懲らしめてきました」
因みに、俺は父さんと母さんには敬語を使うようにしている。
子供の頃からの習慣が抜けないんだよな。
「そうか……。それより、この男はどうする?」
父さんは床でロープで縛られ、寝転がってる人を指差した。
「そうですね……。使用人とかにしたらどうですか? 金髪蒼眼なのでちょっと親近感がわきますし」
俺はそう言って父に提案してみた。
「そうだな……。おい! 今からお前を私の家の使用人とする。良いな?」
「……俺はアンタらを騙そうとした奴だぞ? 何でそこまで……?」
さっきから黙っていた男が口を開けた。
口を開けたと思ったら……そんな事を訊くのかよ。
「お前は……自分の髪と目の色が何色かわかってんのか?」
俺はそう偽者に言った。
「お前らと同じ、金髪で……蒼い目だが……それがどうした?」
「あのなぁ……金髪蒼眼はサンダロード家しかいねぇんだよ。……つまり、アンタは少なからずもサンダロード家の血を受け継いでる……て事だ」
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