あ、空白の10年間は気にしないでね☆キラッ

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多分、先代のサンダロード家の隠し子か何かなんだろう。 「だから……身内だから優しくするのか?」 「んな訳ねぇだろ」 「「え!?」」 偽者のと父さんが見事にハモりながら驚いていた。 「いやいやいや。俺はそんなことで偽者に優しくするほど優しくないぜ?」 「じゃあ、何でそんな話をしたんだ……」 「いやあ、海苔?」 「何か字が違う気がするんだが……」 気・の・せ・い・だ☆キラッ コホン 「そろそろ話を戻すが……何故、お前に優しくするかだっけ?」 「そうだ。何故なんだ?」 「同い年だから」 …………シーン この部屋がもの凄く静かになった。 え? 俺、変なこと言ったか? 「そ……そんな理由で俺を……?」 「そんな理由とはなんだ。とっても大事な事だぜ? 同い年なら──」 「同い年なら?」 偽者が恐る恐るという感じで訊いてきた。 「──虐めがいがあるじゃないか♪」 「理由が不純すぎる!? お前は人を何だと思ってんだ!?」 む……ツッコミが上手いなコイツ……。 この世界の主人公キャラか? 「人は──家畜だ。まぁ……そんなことより──」 「いやいやいや! アンタ爆弾発言してるよ!? 家畜って何だよ!? もう人ですらないじゃねぇか!?」 ちっ……このツッコミがうざったらしくなってきたな。 「うるさい。ちょっと黙れ。俺の質問にだけ答えろ」 ちょっとだけ殺気を混ぜて言ってみたけど……。 「…………」 みんな顔面蒼白になって、俺をビビった目で見てるぞ……。 「まぁ……そんなに怖がるな。 ──それより、お前の名前は何だ?」 いつまでも偽者じゃあいけないしな。 「フォン……フォン・エクスレイトだ」 名前カッコええええええええええええええええええええ!!!! くそっ……何で俺はサンダロードになったんだ……。 「じゃあ、フォンでいいな。……フォン……。この家の使用人になるか? ……因みに拒否権は無い」 「断る──って! 拒否権ねぇのかよ!? じゃあ、俺に確認する必要ねぇよな!?」 コイツ……マジでうるせぇ。 「す……すまない……」 あ、今声に出てたか。 「む……話はまとまったか?」 今まで空気となっていた父さんが声をかけてきた。
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