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「うおおおぉぉん!!ワシのパーソーコーンがああああ!!」
「うるさいです。黙ってください」
「げぷらっ!?」
私はクソ爺を蹴っ飛ばして地球に集中することにしました。
クソ爺は痙攣しながら地面に横たわってますが気にしません。
「あれ?」
地球から異常気象が無くなりましたね……。
「どういう事でしょう?」
天候を変えるほどの力を持つ者は……神様か上級以上の天使ぐらいでしょう。
しかし、神様や天使は世界に干渉することはできないのです。
それでも、世界に干渉できるのは最高神ぐらい──
「最高神ぐらい……?」
私は横たわっているクソ爺の方を向きました。
確か……あのクソ爺が泣き出してから、地球の異常気象が始まったんですよね……。
そして、私が蹴飛ばしてから異常気象が無くなりましたね……。つまり──
「あのクソ爺のせいじゃないですか!!」
泣くだけで異常気象を起こすなんて、なんて傍迷惑な最高神なんでしょう!!
そんな事よりさっきの異常気象で死んだ人がいないか確かめないと……!
最高神の落ち度で死んだなんて知られたら──
──私が減給される!
私は急いで念話で冥府の神に尋ねました。
〈ねぇ!地球の異常気象の話は知ってる!?〉
〈うん。知ってるよぉ〉
〈その異常気象で死者は出た!?〉
〈えぇ~と……。あ、一人だけいるよぉ〉
ちっ……! あのクソ爺のせいで無関係な人が死んじゃったじゃないですか!
仕方ないですね……。
〈その人を『神の間』に強制転移させてください〉
〈ふ~ん……。また最高神様が何かやったんだね……。OK。今から送るよぉ~〉
さて……私もこのボロ雑巾を持って神の間に行きましょうか……。
「『転移』」
side out
雹side
──という訳です」
「よし。このクソ爺を殺そう」
うん。生かしておいても何の存在価値も無さそうだしな。
「……私もそうしたいのは山々なんですけどね……」
リリエルが苦笑していた。
何かクソ爺を殺すのに問題でもあるのだろうか?
「そのクソ爺はクソ爺ですけど、一応最高神ですので……。殺すとこのクソ爺が管理していた世界が消滅しちゃうんですよね……」
ちっ……。腐っても最高神か……。
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