あ、空白の10年間は気にしないでね☆キラッ

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「はい。使用人になる事に決まりました」 「そうか。ならば……」 パチンッ 父さんが指を鳴らすと、部屋の中にこの家の執事が入ってきた。 「お呼びっスか~?」 「ああ。そこの縛られてる奴に、執事の基本を教えてやってくれ」 「了解しました~?」 随分とフランクな執事だが、この家の執事長である。 この家の執事は実力で決められる。 なんかこの家の方針らしい。 だから、目の前にいるフランクな執事はこの家の執事の中で一番強いらしい。 因みに名前はシノン。 「さぁ……。今から執事の基本から全て叩き込んでやるっスよ……」 「イヤだ!! 誰か助け──」 バタンッ シノンがフォンをズルズルと引きずって部屋から出ていった。 「ご臨終です……」 俺は手を合わせてフォンの冥福を祈った。 「いや。死んでないぞ」 ちっ……この家はツッコミが上手い奴が多いな……。
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