登山の何が楽しいんだろう……? 疲れるだけなのに……。

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それから、みんなは各自の屋敷に戻った。 もちろん、みんな親にコテンパンに怒られた。 因みに、ナレーターは作者でした。 ──という事があったんだよ」 「回想長ぇよ!! 何時間話してんだよ!!」 俺の体内時計では五時間は話してたと思う。 『へ、へぇ~……。そんな事が……』 ほら! ブラックベアーでさえ顔がひきつってるような感じがするぞ! 「はぁ……それより、お前の目的は果たさねぇのか?」 俺は、ルタの回想の長さに呆れながらも、本題を切り出した。 「あ! そうだった!!」 本当に……天然だなぁ、コイツ……。 ルタは、ブラックベアーの方に向かって頭を下げた。 「お願い! 貴方の毛をちょうだい!!」 『何故───あぁ、グロイド病ですね? ふふ……別にいいですよ』 ブラックベアーは笑いながらも承諾してくれた。 「やったーー!! これで父さんの病気を治せるーー!!」 ルタは、ピョンピョン跳ねながら喜んでいた。 …………可愛いな。 …………ハッ! 俺は今何を考えてたんだ? ふぅ……余計な事を考えずに、俺の用事をさっさと済ませるか。 「なぁ、『山の鬼神』」 『はい? どうかしましたか?』 ルタのピョンピョン跳ぶ姿を、微笑ましく見ていた『山の鬼神』がコッチを向いた。 「最近……この山の魔物が暴れてるようなんだが…………理由を知らないか?」 この言葉を言うと、明らかに『山の鬼神』の空気が変わった。 何か……哀愁のようなものが溢れてるな……。 「最近……私の力が何故か弱まりましてね……。年のせいかはわかりませんが……。そんな老いぼれについていく若い物などいないんですよ……』 なるほどな……。 しかし、魔物がいきなり力が弱くなる事があるのだろうか? 少し、調べてみるか……。 俺は、亜空間から一つの物を出した。 「セイ? メガネなんて何に使うの? マグと同じで目が悪くなったの?」 ルタが、心配したような口調で話しかけてきた。 そう、俺が出したのは見た目は普通なメガネ。 しか~し、ただのメガネではな~い。 俺は、メガネを装着した。 すると、メガネに、500、100000000、などの数字や変な文字が表示された。
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