47409人が本棚に入れています
本棚に追加
それから、みんなは各自の屋敷に戻った。
もちろん、みんな親にコテンパンに怒られた。
因みに、ナレーターは作者でした。
──という事があったんだよ」
「回想長ぇよ!! 何時間話してんだよ!!」
俺の体内時計では五時間は話してたと思う。
『へ、へぇ~……。そんな事が……』
ほら! ブラックベアーでさえ顔がひきつってるような感じがするぞ!
「はぁ……それより、お前の目的は果たさねぇのか?」
俺は、ルタの回想の長さに呆れながらも、本題を切り出した。
「あ! そうだった!!」
本当に……天然だなぁ、コイツ……。
ルタは、ブラックベアーの方に向かって頭を下げた。
「お願い! 貴方の毛をちょうだい!!」
『何故───あぁ、グロイド病ですね? ふふ……別にいいですよ』
ブラックベアーは笑いながらも承諾してくれた。
「やったーー!! これで父さんの病気を治せるーー!!」
ルタは、ピョンピョン跳ねながら喜んでいた。
…………可愛いな。
…………ハッ! 俺は今何を考えてたんだ?
ふぅ……余計な事を考えずに、俺の用事をさっさと済ませるか。
「なぁ、『山の鬼神』」
『はい? どうかしましたか?』
ルタのピョンピョン跳ぶ姿を、微笑ましく見ていた『山の鬼神』がコッチを向いた。
「最近……この山の魔物が暴れてるようなんだが…………理由を知らないか?」
この言葉を言うと、明らかに『山の鬼神』の空気が変わった。
何か……哀愁のようなものが溢れてるな……。
「最近……私の力が何故か弱まりましてね……。年のせいかはわかりませんが……。そんな老いぼれについていく若い物などいないんですよ……』
なるほどな……。
しかし、魔物がいきなり力が弱くなる事があるのだろうか?
少し、調べてみるか……。
俺は、亜空間から一つの物を出した。
「セイ? メガネなんて何に使うの? マグと同じで目が悪くなったの?」
ルタが、心配したような口調で話しかけてきた。
そう、俺が出したのは見た目は普通なメガネ。
しか~し、ただのメガネではな~い。
俺は、メガネを装着した。
すると、メガネに、500、100000000、などの数字や変な文字が表示された。
最初のコメントを投稿しよう!