登山の何が楽しいんだろう……? 疲れるだけなのに……。

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ふふふ……みなさんはもうわかっていると思うが、簡単に言うと高性能なスカ○ターである。 まぁ、数値が戦闘力じゃなくて魔力ってとこと、年齢や健康状態や状態異常などが表示される。 名付けて!! 眼鏡……ではなく、神眼鏡!! 「ふんふんなるほど……え!? まさか……そうなっていたのか……!! これは大事件だ!!」 『え? 私の体に何か起こってるんですか……?』 「え? 特に異常はないよ?」 適当にリアクションしただけでした。テヘッ☆ 『もう……驚かさないでください……』 「わりぃわりぃ……でも、原因はちゃんとわかったぜ?」 『本当ですか!?』 俺はこういう事にはぬかりが無いんだぜ。 「原因は……………………お前がバカだから」 『…………はい?』 あれ? ちゃんと聞こえなかったのか? 仕方ない、もう一度言ってやるか……。 「お前がバカだから」 『はい?』 「バカだから」 『貴方は喧嘩を売りに来たんですか?』 ふぇーん!! 真面目に言ってるのに、俺怒られてるよー!! 「はぁ……お前のソレは何だ?」 俺は『山の鬼神』の手首を指差しながら言った。 『あ、この腕輪ですか? 実は拾ったんですよ!! 私に大きさピッタリなんで、神様からの贈り物かなーなんて考えたりもしたんですけど、やっぱり違うかーと思ってみたんですけど、やっぱり神様の贈り物かなーと思って着けてみたんです』 うぜぇ……いきなりペラペラ喋りだしたぞ……。 「ソレだ、ソレ」 『はい?』 『山の鬼神』はまだわからないようだ。 少し空気になって横にいるルタでさえも、なるほどね! と言って手をポンッ、ってしてるし。 「そんなの神様の贈り物じゃねぇ。ソレは人間が作った魔力抑制具だ」 『え? そうだったですか!!』 バカだ……。やっぱりバカだコイツ……。 出来るなら関わりたくないが、依頼なのでしょうがない。 俺は転移で『山の鬼神』の手首の上に乗って、抑制具を分析してみる……。 「なるほど……一回着けたら取り外し不可能。無理に外そうとすると、毒針が出てきて、冥府の神に会いに行くことになると……」 『そんな!? どうにかならないんですか!!』 『山の鬼神』の近くにいるので、うるさい声で懇願された。 おふっ……耳がぁ……!!
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