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「外せる…………と言ったらどうする?」
『何でもしますから外してください!!』
罠にかかったなっ!!!!
「セイ……今すんごく悪そうな顔をしてるよ……」
横でルタが何か言ってるようだが気にしない。
「なら……俺の使い魔になれ」
『いいですよ』
軽っ!? 罠にかける意味あったのか……?
「しか~し、俺の使い魔になるには一つ条件が伴う」
『条件? 何ですか?』
俺は素早く亜空間から一つのカプセルを取り出す。
「これを飲むだけでいい」
『何ですかソレ? まさか劇薬じゃ……』
「バカ言え。俺がそんな物を飲ませる人間に見えるか?」
少なくとも、みんなからは良い人と思われてる筈。
『しかし…………』
あ~! 何か腹が立ってきた~!
「つべこべ言わず…………飲め!!」
俺はカプセルを無理矢理口に放り込んだ。
『っ!?』
すると、『山の鬼神』の体から目が眩むようなまばゆい閃光を放たれた。
「きゃあ!?」
いきなり放たれた閃光に、なんの身構えもしてなかったルタは目を押さえている。
俺? 俺はもちろん……
サングラスを着けて見守ってます(笑)
五秒くらい経つと、まばゆい閃光は徐々に収束していき無くなった。
俺はサングラスを取り、閃光の真ん中に居た"人物"を見つめ…………れなかった。
「やっぱ……裸なのかよ……」
「ふぇ? 何が起こったのですか?」
そこに居たのは、ナイスバディなお姉さんだった。
髪は真っ黒なポニーテールで、ボディはあからさまな、ボンッ・キュッ・ボンッ、だった。
ちょっとおっとりとした目をしていて、明らかに優しそうなオーラが漂っている。
え? 見てないのに何でそんな事がわかるんだって?
ちょっと一瞬だけ見たんだ。ほんの一瞬だぜ? ホントに。
「ル……ルタ。これをソイツに着せてやってくれ」
「う……うん」
さっきまで、ナイスバディの美人に見とれていたルタが、俺から渡された服を持っていった。
しばし待つこと10分……
「着替え終わったよ~」
やっとか……。
さっきまで、衣擦れの音や、『胸がキツいです……』とか言ってたので、ずっと心の中でお経を唱えていた。
いやぁ~、お経って凄いな!
いい煩悩退散になるよ!
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