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「なぁ……。魔力ってどうやって操るんだ?」
「イメージしてください」
「イメージ?」
「そうイメージです。体の中に魔力が行きたわるイメージをしてください」
そうか、イメージイメージ……。
あ、出来た。
「おお、出来たぞ~」
「早っ!? ……魔法の素質があるんでしょうね……」
やった。褒められたぜ!!
次は創造っと……。
イメージするのは……みんなが知っていて、女性が憧れるもの……。ほいっ!
「よしっ!出来たぞ」
「それは……メイド服?」
「おう。創造の力を試してみた。あ、これあげるわ。良かったら着てみてくれよ。リリエルぴったしに作ってみたからさ」
クソ爺から貰った驚異的な視力で、リリエルのスリーサイズは全部見えていた。
「はぁ……。暇があったら着てみます」
と言ってリリエルはメイド服を受け取った。
「さて……そろそろ転生するか」
「そうじゃな……。では、そこに描いてある魔方陣の上に立ってくれい」
今まで脇役となっていたクソ爺が言ってきた。
コイツ……本当に髪の毛と影が薄いな。
「あ~。俺が前世の記憶を思い出すのは5歳の時にしてくれ」
「何故じゃ?」
「お前は……親のミルクを意識して飲めと言うのか?」
俺はそんなことになったら、赤子の身で自殺するかもしれない。
「そうじゃったな。……よし。その準備も整ったぞい」
俺は魔方陣の上に乗る。
「では、また五年後に……」
「ふぉふぉふぉ、アディオォォォス」
「あぁ。また五年後に会おうぜ」
二人の姿が目の前から消え、俺は暗闇の中に行った。
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