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レンは三人をボケた顔で見ていて、ルタに関しては興味が無かったのか寝ていた。
あの二人は完全にバカだな。うん。
「私はセイム様ではございません。私はセイム様の専属執事でございます」
やっぱりフォンは腹立つけど有能だなぁ。
キチンと丁寧に誤解を解いてくれるもんな。
「そ、そうか……」
マグ達は、クラス中から驚愕の目線で見られながらも席に座った。
「はい、それでは私に質問がある人は挙手してください……」
ここら辺の質問はみんな理解してると思うから少しとばします。
案の定リア充がされる質問だったからな。
質問が終わると、自己紹介を静かに座りながら聞いていた怠慢教師は立ち上がった。
「はぁ……やっと終わったか。お前らさっさと座れ、席は……廊下側の一番後ろか、窓際の一番後ろが空いているぞ」
なんて微妙な席なんだろう。
だがしかし、廊下側の席にはルタ以外の六大貴族が固まってる。窓際の席には隣にルタが寝ている。
ふむ……選択の余地はないな。
「俺は窓際に行くから、フォンは廊下側に行ってくれ」
「わかりました、ヒョウさん」
あぁ~、フォンにさん付けされるのって何か寒気がする。
俺の希望通りフォンは廊下側に行ってくれた。
俺も窓際の席に座って寝る準備をしていた。
どうせ、質問攻めに遭うのはフォンだけだと思うから気にしないでおこう。
「よぉーし、編入生の話が終わった所で闘技場に行くぞー」
闘技場は俺の元の世界で言うと、体育館みたいな物である。
「先生ぇー、何で闘技場に行くんですかー?」
クラスの質問担当っぽいモブキャラの学生が質問した。
みんな感付かないのか? 怠慢教師がここで言うことと言えば──
「今日は魔力値測定と使い魔召喚と魔武器作成だぞ? 言ってなかったか?」
「「「ええええええええええええええええええええ!!??」」」
クラス中の声が1つになった気がする。
その声で隣に居たルタが目を擦りながら起きた。
「ふみゅ……もう朝……?」
「お前が来たときから朝だったろ!……ハッ」
ルタが余りにも天然ボケをしてきたので思わずツッコンでしまった。
「あれ……? 君誰?」
少し目が覚めてきたのか、さっきと違ってはっきりとした口調で言ってきた。
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