学園……それはフラグの量産工場。

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「俺はこのクラスに編入生してきたヒョウ・サカイだ。よろしくな」 「にゃんだ……セイムじゃないのか……よろしくね」 残念そうな顔をしながらも挨拶をしてきた。 本当の事を言ってもいいんだけどな……それじゃあ、つまんないから却下。 みんながゾロゾロと闘技場に向かうために教室から出ていく。 フォンは早速、六大貴族達とお友達になったようで、一緒に歩いていた。 ん? 二人ほど知らない奴が居るみたいだけど……まぁ、どうせ王女と勇者的な立ち位置の奴らだろうな。 俺は歩くのが面倒だったので、誰にも見つからないように転移をした。 所変わって闘技場の控え室。 最初にここで魔力値などを測定するらしい。 俺は自己紹介でもう言ったので、別にみんなからの期待の視線は無かったのだが、フォンの魔力値測定の時の人だかりが凄かった。 しかも、魔力値が2億だとわかってしまったのでみんな驚愕していた。 これにより、フォンは帝以上とわかったみんなは、羨望と畏怖と妬みの眼差しをフォンに送っていた。 妬みのほとんどが男子による物なのは当たり前の事である。 そして、魔力値測定が何事もなく終わると、次は使い魔召喚の時間となった。 「みんな聞こえるかー? まず、6~8人でチームを組め! その後、リーダーを決めて俺の所に報告しに来い。それが終わったら各自使い魔召喚をやってもいいぞー。ただし! 禁忌召喚はすんな。お前らじゃあ絶対に勝てない化け物が出てくるからな。正直、俺でも勝てるかどうか怪しいくらいのレベルの奴が出てくるらしい。本音は闘うのが面倒くさいだけだがな……」 先生がメガホンのような魔道具を使ってSクラスの生徒全員に説明をした。 ……ヤバイ。俺、チーム組める程仲の良い奴がいねぇ……。 友達が居ないってこういう時に残酷に思い知らされるもんだなぁ。 フォンを誘おうにも、六大貴族達ともうチームを組んでおりダメになってしまった。 どうすればいいんだ……!! 「ねぇ、僕と組まないかい?」 俺が頭を抱えて悩んでいると、不意に後ろから誰かが声をかけてきた。 ラッキー!! 優しい人っていいよね!! 「別にいいが……自己紹介してくれないか?」 「ああ、僕はカイト・ミーティス。魔力値は……100万で、属性は光のみだよ」 「嘘をつくな」
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