学園……それはフラグの量産工場。

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「……え?」 「俺は嘘をつくなと言った」 この少年は明らかに嘘をついていた。 学校では、俺は常に神眼鏡を着けていて、相手の魔力値や属性は全てわかるようになっている。 実際に、コイツの魔力値は1億あって、属性は基本属性全部と時と空間の属性を持っていた。 「……ま、別にいいけどな。お前が嘘をつく理由なんか知る必要もないし」 ていうか知りたくもない。 「……君がどれだけ僕の事を知ってるのかは知らないけど、出来ればその事は口外しないでほしい」 「大丈夫、俺は個人情報は守る主義だ」 人の秘密をペラペラと喋る奴は生きてる価値無いと思うね。 人の個人情報は守らないと…………後での取引(脅迫)に役立たないしな!! 「……ありがとう」 「それより……他のメンバーを探さね?」 このあぶれ組を入れてくれるチームがあるかどうか分からないけどな。 「そうだね……あっ、あそこに人を探してそうなチームがあるよ。僕、少し行ってみるね」 カイトが周りを見渡してすぐに行った。 はぁ……アイツはバカだな。そんな都合の良いチームがそうそうある訳── 「おぉーい、チームに入れてくれたよ!!」 ──ないと思ったんだけどな……!! 俺は心の中の常識をちょっと覆された気がするが、カイトの声がする方にダルそうに歩いていった。 「早く歩きなよー!」 「だってダリぃもん!」 本当にこの授業はダルい事この上ないと思う。 俺は使い魔召喚はやった事ないが、使い魔はもう2体もいる。 これ以上増えるかと思うと、鬱になりそうで仕方がない。 ブラブラと考え事をしながら歩いていたらカイトの下へ着いた。 「もう遅いよ……せっかくチームになってくれる人達が居たのに」 「すまんすまん……で、コイツらが?」 俺は目の前にいた4人を一人ずつ見ていく。 神眼鏡のおかげで自己紹介される間もなく個人情報を見れるからね。 まず一人目、ほんのり赤い髪で活発そうな雰囲気を醸し出している少年。 名前はジン・フォーカスというらしい。魔力値は1000万。属性は炎と土と無。 まぁ、虐められ役の熱血キャラといった所かな。 二人目は、紫色の髪を腰まで伸ばしており、若干つり目で目の色が赤と緑のオッドアイの少女。
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