学園……それはフラグの量産工場。

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名前はリツィ・ハルらしい。魔力値は……はぁ!? 1億5000万だと!? 属性は……嵐・霧・呪……か。もう驚かないぞ……!! 固有属性が3つとか馬鹿げてるな。ふざけ倒せよ!! ……みたいな気分だな。 コイツはジンを弄るドS野郎とみた。 そして三人目は、ピンク色のショートヘアで幼……幼女なのが特徴だ。 名前はフィナ・エンヴィルツンらしい。魔力値は……はぁ、1億2000万か……。 このメンバーはどうなってんだ? 化け物勢揃いか? あと属性は……森・幻……か。こっちは固有属性2つ。 下手したら六大貴族より強いかもな。 最後に四人目は、髪は金髪のサイドテールで、おっとりとした目が特徴の少女。 名前はムース・ラングートらしい。魔力値は……さ、3億ぅ!? 属性は……封印・解除・吸収・放出……か。コイツは固有属性が4つ……。 ……何だよこの主人公軍団は……!! 俺は目立ちたくなかったのにな……。 まぁ、でも大丈夫だと思うぜ! 何故なら…… ……ジン以外の三人は魔法を使えないみたいだからな。 いや、少し言い方がおかしかったかな? 実際には使える。だが、使い方がわからなければ使えないのと同義って事だ。 リツィ・フィナ・ムースの三人は固有属性だから、使い方を教えてもらえる人は少ない。下手をすれば存在しないのかもしれない。 コイツらの場合は後者であろう。教えてもらえる人が居たら、俺の神眼鏡に『魔法、使えない』の表示なんか出てこないしな。 しかも、コイツらの魔力値は潜在魔力値で、今の魔力値は今解析した奴の1000分の1くらいだろう。 おそらく、高すぎる魔力値に体が耐えきれないと判断して、無意識に魔力を封印したんだろう。 さて、解析は完了したっと。 「お前ら……すげぇな」 俺は心の中で思ったことを呟いた。 「ん? 俺らのどこかすげぇんだ? 俺なんて普通すぎるし……この三人は魔法が使えないんだぜ?」 この中で一番絡みやすそうなジンが言った。 「ちょっと……ジン!!」 リツィがジンの言った事に気が障ったのか、いきなり怒鳴った。 「いいだろ? 別に隠してもいずれ分かるもんだし……」 「そういう問題じゃ……!!」 「まぁまぁ、落ち着きましょうよ~」 ムースが2人肩を叩きながら喧嘩を諌めてくれた。
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