第一章

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「裕哉君。傷があるならちゃんと僕に見せなよ?」 「別に。大した事ない」 大輔さんが何か言ってきたがそれを気に留める事もなく、俺は自室の扉を閉めた。 まずは部屋の電気をつけてこの鬱陶しい制服を脱ぐ。 とりあえず適当な服に着替えてベッドに横になった。 ……なんだか今日は疲れたな。大した事はしてないけど。 仰向けの体勢から体を回して枕に顔をうずめる。 そういえば明日は学校だっけ。 ……面倒。 俺は最近、高校二年生になったばかり。学校に行く必要がわからないけど、大輔さんに迷惑をかけないために通ってる。
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