第一章

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学生は相手の抵抗の意識が全くないのにも関わらず暴行を止めない。 最早喧嘩というレベルではなかった。 そして息が切れる事もない学生はようやく手を止め、その場から立ち去った。 理由は、もう飽きたから。 「これはやり過ぎた、救急車を呼ばないと」 そんな行動を起こしたりはしない。 「どうしよう、警察沙汰になったら……」 などの事は頭に浮かびもしなかった。 相手の痛みや苦しみなんて知らないから、別になんとも思わなかった……  
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