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「…もうそんな時期か……面倒臭いな……」
少女はすっと空中に手を差し伸べる。すると、手に一つの羽根が舞い降りる。
『再生』
手の上の羽根が緑色に淡く発光して、少女の瞳が光を失いどこを見ているのか分からなくなる。
ほんの一瞬だろうか、少女の瞳が焦点が定まり光を取り戻す。羽根を放してまた巻き紙に目を向ける。
「えーと、こうでいいのかな?」
少女は誰に訊いている訳でもなく呟いて、白い仄かな白い光を纏った細い指で巻き紙のどこかをなぞる。
「…はい。これでいいんでしょう?ルークさん」
少女は持っていた紐で巻き紙を持ってこられた時のように巻き直し、きちんと結びルークと呼ばれた生き物に渡しつつ確認する。
ルークは無言で身体を前に傾け、巻き紙を持って消えた。
「…ルークか………おかしいな……普通はアンジェルークあたりが調べる筈なんだけどなぁ」
少女は不可解そうに眉をひそめた。
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